終了:2018年頃
直近の施設更新: 2005年07月01日
建物落成: 1980年
創業: 1980年
確認: 2018年3月22日
- 2018年9月30日をもって営業終了。以下は営業当時の記述を残しています。
- 西武新宿線・JR山手線「高田馬場」、駅前のランドマーク「ビッグボックス」のすぐ東側。
- ビジネスホテルクラスでは早稲田に最も近く、毎年2月は受験生で満杯とか。
- (株)サンルートホテルズ直営。1980年開業の「大正セントラルホテル」がサンルートホテル傘下となり、2005年7月1日全面リニューアル開業したもの。建物(大正セントラルビル)自体はかなり古いものだった。
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ボクはだいぶ以前、現「ホテルサンルート高田馬場」の前身である「大正セントラルホテル」ができたばかりのころ、週1回以上のペースでここに泊まっていたことがあります。
話が遠回りになりますが、あるとき、漫画家やライターを目指していた早稲田の漫画研究会の先輩、後輩たちとお金を出し合ってマンションを借り、共同のデザイン/イラスト事務所にしようという話が持ち上がりました。
で、少し不動産屋を回ってみたら、うまいこと神田川のほとりにある大きなマンションの8階の2LDK、メンバー全員を収容するのに十分な広さの物件を見つけたのですが、しかし家賃がいまいち高くて払いきれそうにない。
そこで、
「じゃあさ、ぼくがアパートを引き払ってマンションの1室(四畳半)に住むから、そのぶん家賃を余分に払って、他の部屋を事務所として使おう」
ということになったのです。
ところが、いざ実行に移してみると、自分の生活スペースは狭くなるし、日々入れ替わり立ち代りメンバーが出入りするわけで、私生活もなにもあったものではない。
「こりゃたまらん」
というわけで、多少食べられるようになってきた2年目からはここに寝泊りするのはきっぱりやめてしまいました。
じゃあどうしたかというと、ふだんは親元に住んでここに通い、深夜までこの事務所で仕事する場合も事務所では寝泊りせず、当時できたばかりだった(と記憶している)大正セントラルホテルにあらかじめ予約をとっておく......というふうにしていたのです。
なんとか食えるといってもまだペーペーの新人フリーライター、いまにして思えば「ずいぶん不経済なことをやってたもんだ」といわざるを得ませんが、まあ、要するに「仕事でホテルに泊まる」という生活そのものに「あこがれ」があったってことなわけですネ。
いいかえると、ぼくの「あこがれのホテルライフ」の最初の実践の場がこの大正セントラルホテルだったことになります。
と、ぜんぜんホテルの紹介にもなんにもなってないですが......まあ、なんの変哲もない普通のビジネスホテルとはいえ、早稲田のお膝元という土地がら、なにかしら「青春の思い出の1ページ」としてこのホテルに親しみを感じたり、懐かしく感じている人も実は多いんじゃないか、なんて思ってます。