建物落成: 2018年
創業: 2018年
確認: 2018年8月27日
- JR田町駅、もしくは都営地下鉄浅草線・三田線「三田」駅から徒歩10分以内(三田線A9出入口が至近)。
- スーパーホテルチェーン共通仕様に加えて「人口炭酸泉」の大浴場と「オーガニックなサラダが含まれる無料朝食」が柱。
- 大浴場【高濃度人工炭酸泉 開城の湯】あり。入浴可能時間は15:00~翌朝9:30。「開場の湯」という名称の由来は不明だが、おそらくは勝海舟と西郷隆盛による会談が行われ、江戸城無血開場が決した現場とされる「薩摩藩蔵屋敷」跡が三田・田町近辺であることにちなんだものだろう。
- [建設途上の表示]
仮)ビジネスホテル東京都港区芝二丁目
港区芝2-31
12階建て。
建築主:(株)バンザイ
着工:2016年8月中旬 完成:2018年6月末
- このホテルのお風呂の名前の由来となっている「江戸城無血開城」の会見場所については、正確な場所には諸説あるようだが、港区芝5-33に「江戸開城 西郷南洲 勝海舟会見の地」の碑が建立されている。田町駅から第一京浜に出て少し東。
- [土地の来歴]
この敷地はすぐ裏手に現存する「西応(應)寺」の門前町だった場所で、町名も戦後まで「芝西応寺町」となっていた。ここより西側には広大な薩摩藩上屋敷があった。
ホテル(のビル)の建主は、1948年に自動車整備工場を建設して以来の地主で、今も西側の「バンザイビル」に本社営業部を置く(株)バンザイ。
ホテル前の片側2車線+歩道の幅広な道は近年の区画整理の結果ではなく、江戸時代に少し西から東に向かって入堀があって、対岸が「元芝材木町河岸」と呼ばれていた(名前の通り木材の荷上場で、薩摩藩などが利用していたのだろう)地形の名残りらしい。明治後半以降には西側から順次掘の埋め立てが進み、堀と両岸の道を統合するかたちで広い道路が出来上がって現在に至っている。 - 隣接する「西応寺」は浄土真宗のお寺で、山号は「田中山」。1858(安政5)年の日蘭修好通商条約締結に基づき、翌・安政6年(1859年)9月に境内にオランダ公使館が設置され、初代公使クルチウスらが駐在。当時の建物は慶應3年(1867年)12月25日の薩摩屋敷焼き打ち事件の際の類焼で全焼してしまったという。その後再建された建物も戦災で失われ、現在の寺は近代建築で名残りは何もないが、寺院正面左手にこの件について記した石碑が残されている。