終了:2011年頃
創業: 2003年
確認: 2016年9月 4日
- 2003年1月オープン、「銀座の真っ只中の新しい日本旅館」として光彩を放つ存在だったが、2011年3月、東日本大震災の影響で海外からの宿泊客が途絶え、宿泊予約がすべてキャンセルとなり、以後も客室稼働率10%台に陥った。予約はその後、回復傾向にあったものの「この場所では今後、安心してご利用頂けるサービスを提供出来ない」との経営者判断に至り、同年6月30日限りで閉店。2012年5月時点では「空きビル」になっていた(その後雑居ビル化)。京都の姉妹店は健在。
以下は営業当時の記述↓ - 銀座のど真ん中で日本旅館の伝統を守る11室のミニ旅館。建物はビルだが客室はすべて和室で、4.5畳、6畳(2タイプ)、8畳の4タイプ。入浴は最上階に2つある貸切風呂を使う方式。
- 室内の清潔性維持や防音・静穏などを重視した独自のポリシーに基づき、全ての客間には電話やテレビ、冷蔵庫といったホテルには当たり前の設備はあえて置かれていない。
- すべての客室の壁は珪藻土、畳は無農薬の井草、食事も厳密に「季節感重視」など、サービスの細やかさは一級品。料金はすべて朝食込み、1万円~。
- 世界的な環境認証「グリーンキー」の日本第一号認証店。
- 銀座吉水の経営者・中川誼美さんの著書
ちょっと前の日本の暮らし (中公新書ラクレ)
本当に大切にしたい日本の暮らし (自然と五感をいかす生活のススメ)
- 昭和通りの「銀座東2丁目」交差点の先すぐ。周囲は下町の雰囲気がなんとなく残るというか、生活の匂いのするエリア。入り口の外観は「なにか和風小物を扱う店か料亭」みたいな雰囲気で、予備知識なしで「旅館だ」とわかる人はまずいないのではないかと思う。
- 建物は、角地に建つ9階建ての細長いビル。「客室は11室」とのことで、どの客室も窓が広そう。最上階には2つの貸切風呂がある。
- 建物が面している通りは通称「銀座マロニエ通り」、銀座松屋デパートの北の角を東に入った通り。直進すると築地の聖路加病院に出る。
建物の横を通る道は「木挽町仲通り」、南へ1区画歩くと歌舞伎座の裏手に出る。
写真撮影:2009/09