120年ほど前に開業した施設です。

旧・朝陽館本家 / Choyokan Honke (N/A)

手塚治虫がカンヅメになった旅館。4代目店主が2016年3月いっぱいで廃業を決断。
ちょうようかん ほんけ
 終了:2016年頃   建物落成: 1904年   創業: 1904年   確認: 2021年3月 9日 
  • 本郷・壱岐坂の中腹わきの丘の上に建つ、敷地400坪、50室→45室すべて和室という純粋日本旅館。 50畳の大広間もある。
  • 創業は明治37年(1904年)。初代の当主がこの地で学生下宿兼業の旅館を始めて成功、 最盛期には周辺に100軒におよぶ旅館が乱立したという。 店名に「本家」とあるのは、当時、親類縁者が上京して支店を建てたことによるらしい。
  • 客足は伸びているものの、周辺の環境の変化(ビルだらけ)や建物の老朽化で設備補修も年々困難となったことを受け、 4代目となる店主が2016年3月いっぱいでの閉店・廃業を決断。跡地にはマンションが建つ予定。
  • 昭和20年代の一時期、カンヅメになって原稿を描いた旅館として手塚治虫のエッセイに触れられている。 玄関右側2階の「蘭の間」がそれで、以後もそのまま健在だった。
参考:東京新聞2016年2月18日夕刊 / 虫ん坊 2012年12月号:虫さんぽ 第25回:手塚先生の第2の仕事場!? 東京都内・カンヅメ旅館をめぐる!!:TezukaOsamu.net(JP)
朝陽館本家 朝陽館本家前の坂道 写真撮影:2009/05
  • じつに堂々たる「日本旅館」の風情を今に残す建物。映画のロケにでも出てきそうな感じだが、 周囲は近代的なビルが多く、ちょっと雰囲気的には「浮いている」感がある。
  • 旅館前の下り坂を降りると「本郷壱岐坂」の中腹に出る。
    水道橋駅方面からだとその坂を上ることになる。それほど急な坂ではないものの、 重い荷物を持っての徒歩だとちょっとツラそう。 とりあえずタクシーで乗り付けるスタイルをおすすめしておきます。 (「本郷三丁目駅」側からならほぼ道は平坦)
▽ありし日
▽2018~9年ごろ三菱地所レジデンスの手でマンションになったが、塀や歩道の緑などに元の景観への多少の配慮が見える。
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