2020年4月24日、全国26店を数える新興のカプセルホテルチェーン「ファーストキャビン」グループの運営企業((株)ファーストキャビン[資本金11億9500万円]および関連会社4社)が東京地裁に破産を申請したことが明らかになりました。
通常の2段ベッド式カプセルホテルより居住性の高い「キャビン」(航空機のファーストクラスをイメージした簡易個室)を特色とする同チェーンですが、近年の急激な宿泊施設増加により競争が激化、財務状況が悪化していたところへ、新型コロナウイルスの影響により利用者が急減、特に2020年3月下旬から4月上旬の稼働率は10%まで落ち込む日もあり、なおかつ営業再開の見通しも立たないため、破産申し立ての判断に至ったとのことです。
今回の破産により、下記の直営/系列会社により運営されていたホテルが営業を終了。従業員・アルバイト約400人が同日付けで解雇されたと報じられています。
「ファーストキャビン築地」
「ファーストキャビン京橋」
「ファーストキャビン京都河原町三条」...(株)ファーストキャビン京都三条
「ファーストキャビン京都嵐山」...(株)ファーストキャビン京都嵐山
「ファーストキャビン柏の葉」...(株)ファーストキャビン柏の葉
※これに先立って4月16日にはJR西日本との合弁による「(株)JR西日本ファーストキャビン」が解散、下記店舗が営業を終了しています。
「ファーストキャビンあべの荘」2020年4月5日営業終了
「ファーストキャビン京都梅小路」2020年3月31日営業終了
「ファーストキャビン和歌山駅」...リブランド後の営業継続を予定。
ファーストキャビンはこの他にもフランチャイズ店舗が多数ありますが、2020年4月24日時点で「ファーストキャビン赤坂」が営業を継続しているほかは軒並みコロナ禍の影響で営業休止中。
営業の再開については、各フランチャイズ店のオーナー企業の判断によるとのこと、一部は少し先には(もしかしたら別の店名で?)営業を再開する可能性があるかもしれません。
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