初ボランティア@舞浜(THE 有頂天ホテル)

「THE 有頂天ホテル」 DVD 2006年8月11日発売決定!
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 一昨日、「三谷幸喜監督作品」(タイトル未公表)のロケ撮影に参加してきたんですが......いやー、なかなか充実した1日になりました。
 ロケ地は舞浜近辺のホテル内、現地への交通機関は遊園地気分の「ディズニーリゾートライン(写真)」。天気は午後からすっかりピーカン。現地到着前から気分快晴、リゾート気分70%。

 てな感じで参加した今回の撮影、じつは当ブログにも掲載した公募情報に自分で応募しての「無償ボランティア参加」でした。

 これまで「エキストラ事務所経由・出演料あり」のエキストラ(以下「お仕事モード」と略)はたくさんやってきてるわけですが、ボランティアでの参加は今回が初めて。
 スタッフのかた自らが掲示板に募集情報掲載依頼を書き込んでくださったこと への「お礼」の気持ちもあったし、「公募情報満載のブログなのに運営者本人は無償エキストラの経験ナシ」というのもすわりが悪い気がしてたし......そして何より、エキストラ募集告知文から垣間見える作品の趣向(ホテルが主舞台で、どの撮影も12月31日という設定)に興味をそそられ、「出演料ナシでも参加してみたい」みたいな意識が芽生えた、というわけです。

 大体「お仕事モード」のほうだと、どの作品に呼ばれるかはほとんど偶然っていうか、登録しているプロダクションにその作品から依頼が入らない限り不可能ですしネ。

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  ちなみにこの日(7月8日)はじつは三谷幸喜監督の44回目の誕生日だったそうですが(おめでとうございました)、それはあとから知った話。
 で、いってみた結果というか感想はどうかといいますと、

●かなりコミカルな状況設定のシーンで、現場の雰囲気もなごやか。
●ぼく(と、たまたまペアを組んだ奥さん?役のエキストラ女性)の立ち位置が当初すみっこのほうだったのが何度も配置換えになり、最終的に、かなり「演じがい」のあるポジションで本番を迎えた。
●リハーサルの合間、すぐそばにいらした女優さんといろいろ楽しくお話できた。()
●撮影は順調で、深夜までかかる可能性ありといわれたいたのが夕食前に終わった。(ロケ弁はお持ち帰り)

 などなど、もろもろのプラス面が重なった上、ボランティアならではの......どういったらよいか、「お仕事モード」との「楽しさのニュアンスの違い」も実感でき、すごく新鮮な体験になりました。
 注:エキストラは、原則としてむやみに俳優さんに声をかけたりサインをねだったりするのは禁止ですが、演技上の打ち合わせが必要な場合などはむろん別ですし、その他状況によりけりの面はあるわけでして。

 何はさておき「仕事」という前提からくるプレッシャーがなく、リラックスできたことが自分自身のキモチの面ではいつもとの最大の違いですが、もう1つ、「違うもんだなあ」と思ったのが、参加者同士の「交流」です。

 ボランティア系なら必ずそうなるってものじゃないかもしれませんが、控え室で待機中の参加者同士が、互いに親しく話し始めるまでの時間がとても短いな、と感じたのです。
 大半が「三谷幸喜ファン」だという点(関西からわざわざ上京したという人もいました)や、「みな互いに初対面」「エキストラ初体験」などなど、参加者ほぼ全員のおかれた状況に共通点が多いことが関係しているのでしょう。

 「お仕事モード」の場合、「互いに顔なじみのベテラン」が大多数の中に新人がちらほらという構図になりがちで、そのぶん新人がベテランの中にとけこむのに多少勇気が要るケースが多い印象があります(ぼく自身はそうでもなかったですが)。

 ただ、それは「場数を踏むほど顔なじみが増え、仕事にも慣れて居心地がよくなる」という構図の裏返しですし、「徐々に難しい役柄に挑戦できたりする楽しみ」「エキストラが公募されてない作品への出演」などは「お仕事モード」でしか味わえないので、いちがいに「どっちがよい」という話じゃないですが......ともあれ実感として、「エキストラ事務所への登録を考えているけど、不安な部分、わからない部分が多くて......」みたいな人の場合も、一度「ボランティア」のほうを体験してみるといいかもしれないな、ということは素直に思いました。

 ちなみに、多くの現場では「お仕事モード」で派遣されたエキストラも参加していて、細かい動きのタイミングとか表情が要求される部分は主にそういう人たちが受け持ってます。なので、そういう人たちの様子を観察したり、直接いろいろ聞いてみるというテもありますしね。

「三谷幸喜監督作品」のエキストラ募集はまだまだ8月分まで延々続いてます。比較的少人数(数10人程度)の現場が多そうですし、濃密な体験ができる可能性は大きいと思いますヨ。

※つけたし※
 7月12日、作品名=「THE 有頂天ホテル」等の詳細情報がマスコミを通じて公表されました。

※さらにつけたし※
 ぼくと同じ7月8日に参加したらしい人の記事発見↓
  エキストラ!@THE 有頂天ホテル @お茶と芝居と音楽と。
    えきすとら@もじゃ+もじゃ だいありー

※2024年9月追記:もっとつけたし※
 さしさわりがあるといけないので具体的には触れなかったのですが、じつはこの日は、本作のメインキャストの一人でありながら「こっそりエキストラ出演」していた女優の堀内敬子さんと至近距離に配置され、そうとまったく知らずに待機時間に雑談したりして過ごしていた......という、普通ありえない出来事を体験した日でもありました。