「法隆寺1400年歴史遺産を未来へ」とのキャッチフレーズで6月15日からスタートした「法隆寺のクラウドファンディング」が、じつに1週間ほどで1億円を突破したとのこと。
当初の目標額が2000万円のところ、すでに5倍以上の資金が集まったことになります。
予定されていたリターン用の商品が次々に売り切れる事態で主催者側は文字通りの「嬉しい悲鳴」のようですが、予定通り7月29日まで実施の予定とのこと。
最終的にいったいいくら集まるやら、なにせ日本を代表する世界遺産だけに、このさい世界記録達成、このクラウドファンディング自体が燦然と歴史に残るエピソードになったら楽しいですよね。
これだけ多くの人が参加しているとなると、もちろん出資者のみなさん思いはさまざまでしょうが、長い歴史を持つ世界遺産への出資を通じて「自分がこの時代に生きた証」というか「爪痕」みたいなものを何か残したい......という感情が背景にありそうな気はします。実際、
・西暦601年創建・1400年の歴史を持つ日本最古級の寺院を未来に残すための事業
......というのは、なんとも法隆寺に行ったかどうかの記憶すら怪しいぼくみたいな人間の心の琴線に触れるものがあります。
こういった出来事を契機に、いろいろ自信を失っているように見える日本の社会が新しい局面を迎え、というかもうちょっとストレートには「"投資"の一種であるクラウドファンディング自体への関心の高まり」につながったら、世の中今より楽しいことになるんではないかな、などと思った次第です。