米倉涼子主演『松本清張 黒革の手帖』第4話

「あした仕事できますか〜?」
「えーっと、大丈夫です」
「じゃあ朝6時45分、東急大井町線××駅集合」
「えっ、6時台!? ウチは千葉県なので、始発電車でも間に合わないかも」
「ちょっと待って……最寄りは××駅でしたよね。5時12分の始発に乗れば6時41分に着けますね。ヒゲ、剃ってきてくださいね」
 と、エキストラ事務所のおねーさんに電車の時刻まで調べられて退路を絶たれ、10月10日、朝4時起き(睡眠1時間半(^^;)でTV朝日開局45周年記念ドラマ『松本清張 黒革の手帖』のロケに出動。

米倉涼子
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 撮影されたのは第4回に使われる役所のシーン。ぼくを含めて約10人のエキストラが「窓口の係員」「客たち」として参加した。
 まずはぼく一人だけ抜擢(大げさ)され、役所の玄関のシーンの撮影。単に「用意、スタート」で歩くだけなので何も問題なく終了。
 次のカットがいわば本日のメインイベントで、主役の米倉涼子さんが役所の内部をつかつかっと歩いていって窓口で申請書を提出するところまでを、カメラがレールで移動しながら一気に撮る。
 カメラの視線移動にあわせて人々が交錯するわけで、10人ほどのエキストラ一人一人の動きやタイミングが細かく指示される。何度かテストが行われ、さらに調整が加わる。ぼくの立ち位置や動きの指示は4回変わった。
 せいぜい画面の端っこに一瞬ちらっと映る程度とはいえ、こういうシーンのほうがずっと緊張する。

 幸い本番は一回でOK。ここまででエキストラ集団のうち数人が本日のお仕事完了=解散となったが、ぼくは「居残り」組。別の場所に電車で移動し、路上での撮影に通行人役で11時過ぎまでつきあった。
 ところが演出の都合で、結局出演機会はナシ。5時間以内なら出演料は定額なので、「役所のシーンまでで帰った人たちと出演料も出演機会もほぼ同じ」という、なんかムナシイ立場になってしまった。まあ、「国民的美少女コンテンスト」審査員特別賞(1992)出身の美人女優のロケ現場をそのぶんじっくり見学できたのはラッキーといえばラッキー……ということにしておこう。

 現場で間近に見る米倉涼子さんの印象はというと、さすがにスタイルがよくて足が細くてオーラ出まくり。一面、撮影の合間に垣間見える素顔はネアカで活発で、「可愛い」性格のヒトなんだなという印象が残った。
 ぼくの出演シーンの放映はずっと先だけど、今週スタートする第1回、ちょっと見てみようかな。


「黒革の手帖」メモ

原作本:松本清張「黒革の手帖」
 オリジナル 上・下 1980年刊
 新潮社文庫 上・下 1983年刊
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最初のTVドラマ化: 1982年 山本陽子主演

今回のドラマのオフィシャルサイト: http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawa/
 2004年10月14日(木)より毎週木曜21:00放映、初回15分拡大、全8回

エンディングテーマ:安良城紅(あらしろ・べに)「Here alone」
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 安良城紅は、米倉涼子と同じ国民的美少女コンテンスト出身/オスカープロモーションの後輩。アイドルグループ「美少女クラブ21」→「美少女クラブ31」メンバー。ソロシングル第3弾として2004/11/25発売予定。


■補足■  11月11日、第4話の放映を見ましたが、

 まずはぼく一人だけ抜擢(大げさ)され、役所の玄関のシーンの撮影。
 ……のシーンは開始約6分半後、タイトルバックが出た直後に使われていました。
 また、手間のかかった役所のシーンも直後に流れ、やはり「ちらっ」とだけですが、ぼくの顔が映るタイミングから先が使われていました。
 まあ、ただの通行人の類といってしまえばそれまだけだけど、「自分だけ」が出演する姿が画面に大写しになったり、米倉涼子と同じ画面にまぎれこんでいるのを見るのはそれはそれで嬉しいというか、面映いものではあります。というか、これだけきっちり映ったのは久々かも。