この年末年始、ぼくの20年来の「持病」だった肩の痛みが悪化、とうとう近くの病院の整形外科に行ってきました。
いやー、お医者さんってすごいなあというのがいまさらながらの実感ですが、半面、なにせこの痛みとのつきあいが長いぶん、ウソのように痛みがひいてしまった今は、なんだか「自分のアイデンティティの一つが失われた」ような感じで、一抹の「寂しさ」も感じていたりします。
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と、話はこれで終わりといえば終わりなのですけど、誰かの参考にならないとも限らないので以下、少し詳しく書きます。
なにしろ「20年来」なので話が遠回りになりますが、まだ20代だった1983年夏、雑誌原稿の書きすぎで右肩やヒジを痛め、とくに肩は「鞄ひとつ持っただけでかなり痛む」状態になったことがありました。
困り果てたところで注目したのが、当時出始めたばかりの「日本語ワープロ」。
「キーボードなら両手で打てば右手の負担が減るし、推敲もラクそう。英文タイプなら高校時代に練習したからローマ字かな変換ならなんとかなるだろう」
と、"型落ち店頭展示品(それでも100万円近くした)"の「キヤノワード45」という機種を3年ローンで購入、翌年末には勢いでパソコン(IBM-JX4という機種)も購入……というのがぼくの「コンピュータ初体験」事情。
それが後にはPC専門誌に原稿書いたり、PCのユーザーフォーラムを運営したりということになっていったんだから人生何が幸い(わざわい?)するかわかんないものですが、とにかく83年当時、筆記用具をキーボードに換えたおかげでテキメン肩の痛みは軽減しました。ただ、なまじ「軽減してしまった」ために、
「まだ腕を肩より高く上げるときにちょっと痛むけど、草野球するわけじゃないから日常生活にほぼ支障ないし……」
ってな具合で、「根本的な治療」までは気持ちが向かず、以来20年間、ぼくはずっとこの「右肩のちょっとした痛み」と、つかず離れずつきあってきていました。
ところが昨年の秋口、だんだん症状が悪化し、
・腕を上げなくてもなんか痛い。我慢できる範囲ではあるけれど、鈍痛がほぼ四六時中続く。
・マウスボタンのクリック動作やホイールを回す動作が苦痛
みたいな状態になってしまった。
「四十肩、五十肩ってやつかな。それとも去年後半に根詰めてWEB更新とかをやりすぎたせい?」
……とか思いつつ、首筋や腕の筋肉の張り(凝り)もあったため、仕事サボッて休憩する時間や入浴回数を増やしたりしたのですが、首筋や腕はラクになっても肩の痛みが直らない。意識的に肩を積極的に動かしてみても、別に改善する様子がない。
さらに困ったことに、なんだかんだでPCに向かう時間も半減してしまい、仕事がさっぱりはかどらない……。
で、さすがにちょっとこれはまずいと、ようやく観念して医者の門を叩いたのが昨日だったというわけです。
さっそく肩のレントゲンを撮ってもらって、それをお医者さんが一瞥したところで診断はあっけなく出ました。というか、自分でも見当がついたというか……レントゲン写真に写った自分の右肩の、肩の骨と腕の骨とのちょうど中間あたりに、なにやらモヤモヤっとした影が見えるのです。
「肩の石灰沈着性腱板炎」「石灰沈着性肩関節周囲炎」「石灰性腰板炎」
など、病名としてはいろんな呼び方があるようですが、要するに、
「細かい手作業などのし過ぎで肩の関節内に"石灰分"がたまり、液包(関節の動きをなめらかにするグリースみたいな組織)に炎症を起こす」
というものらしい。
わりとよくある症状のようで、そうと知り、治療を終えて帰宅したあと「肩 石灰」をキーワードにGoogleを検索してみたら、詳しい解説がいくつか見つかりました。
http://www.anshiniryo21.com/dr-14.html
http://www.tahara-seikei.com/725.htm
治療法も単純で、患部に直接注射を一本打つだけ。炎症を起こしてふくらんでいる「液包(滑液包)」の中身を流出させ、かつ、注入した薬液(ステロイド剤)によって炎症を鎮める、ということだそうです。
症状が激烈な場合は痛み止めも処方されるようですが、ぼくの場合はそれもナシ。数時間後には(まだ完治したわけじゃないですが、とりあえず)痛みもほとんどひいてしまいました。
●後日談"「石灰沈着性腱板炎」の治療期間"に続く
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