<Facebookからスパム業者よばわりされて、冤罪で逮捕された人みたいな気分になった話>

昨夜12時過ぎにFacebookから妙なメッセージが届いた。
ぼくが数日前にFacebookに載せた投稿が「スパムに関するコミュニティ規定に違反している」から「削除した」というのだ。
<画面①>画面①
より詳細な説明<画面②>によれば、
<弊社のテクノロジーにより、あなたのコンテンツがコミュニティ規定に違反していると判断されました。このため、テクノロジーにより措置が講じられました>
......とのこと。

画面②

どうやら要するに、「システムの自動チェックにひっかかったので自動削除した」(人の目を介さず機械的に削除された)という趣旨らしい。
「テクノロジーにより」と2度も断っているのがすごく目につく。
対象となった投稿は「長野県のフィルムコミッションが『3000万』というタイトルのNHKドラマのエキストラ募集を告知してますよ」という、ただの機械的な紹介文なのだが、この記事に対してFacebookは、
<あなたは誤解を招く方法で「いいね!」、フォロー、シェア、動画再生の数を増やそうとしたようです>
......と判定をくだしたのだそうだ。
わけがわからんというか、腹立たしいというか。この記事がひっかかるなら、ぼくが日ごろ「東京エキストラNOTES」で発信してる記事の大半はスパムってことになりゃしないか?
と、不愉快感100%な高血圧アタマを自らなだめつつ、画面下部のメッセージに沿って「審査をリクエスト」をクリックしてみた。
そこで表示されたのが<画面③>だ。

画面③
「再審査が必要な理由」を選んで入力するしくみになっている。
ここはとりあえず、「この投稿はルールに違反していない」を選択。「この投稿に関する誤解がある」もあてはまりそうな気はするが、そもそもFacebookがどういう判断に基づいて削除したのかが不明なので、どちらの選択肢にもこちらが選ぶうえでは違和感が残る。残るけれども他に選びようがないのでこれを選んだ。
次の<画面④>「あなたの投稿について報告したいことがあればお聞かせください」欄。ここに並んでいる選択肢も、どれもしっくりこなくて困る。とはいえ選ばないと先に進めないので、「私の住む地域では不快ではない」を選択して「送信」にたどり着いた。

画面④
で、そこまでやって待つことしばし......なんと、ものの数分で「あなたの投稿は復元されました」なるメッセージが送られてきた。
「そりゃそうだろ」とは思う半面、結末のあっけなさに拍子抜けしてしまう。

画面⑤


解決してしまってからあらためて考えてみた結果、どうやら、
ドラマのタイトル「3000万」が災いして、「常識はずれな多額ギャラを提示した怪しい募集記事」みたいに判断されてしまった、と理解するのが妥当そうだ。
日本語の文章を読めるフツーの人間がフツーに読めばそんな誤解が生じる可能性はゼロだと思うけれど、Facebookのこの「スパム摘出」システムは、文意をちゃんとくみ取らずに「3000万」「募集」の2文字に過剰反応してしまうらしい。
と、逐一書いていたら思いのほか長い文章になってしまったけれど、せっかくの経験だし、せっかくスクリーンショットも残してあったことなので、以上、誰かの何かの参考になればと思って書き残しておきます。
感想:「疑わしきはとりあえず自動削除して当事者の抗議を待つ」という設計思想は、どうも日本人にはなじみにくい気がする。