待機2時間以上・実働10分・ギャラ安、ただし「850円のラーメンつき」

 局名・番組名は伏せますが、いわゆる「情報番組」の仕事で都内のラーメン屋さんの  「店内の様子の撮影」にエキストラ出演してきました(放映ずみ)。

 午後4時近くに某駅前で集合、ほどなく現地に到着したものの、「直前の撮影が押してる(長引いている)」とのこと。現場は狭い路地裏のラーメン屋さんのわきで、待つとなるとただボーッと立ちんぼでいるしかない状態。

★待ち時間だけが長かった

 通行人の皆さんからはヘンな目でみられちゃうし、ムダに疲れるし……ということで、いったん解散になって5時再集合。ほかの人たちがどうやってヒマつぶしてたかは知りませんが、ぼくは近くの高層ビル内の商店街をぶらついたり、喫煙所を見つけてタバコ吸ったりしてました。

 戻ってみたら「やっぱりまだ当分撮影隊はこない」とのことで、またも休憩モードに入って6時にふたたび集合。ホントにエキストラって「待ち」が多い仕事です。

Click Here! ★撮影所要時間はせいぜい10分、「演技」特に必要なし。

 午後6時を少し過ぎたころに撮影隊がようやく到着。さっそく、

・お店の外に老若男女のお客数人が並んでる様子。
・店内で、一般客(全員エキストラ)がラーメン食べたり待ったりしている様子。

 ……の2カットを撮りました。
 てっきりレポーターやタレントとかも来るのかと思っていたら、出演者はわれわれ男女老若10人弱のエキストラだけ。お店の概要をナレーションで入れるためのシーンなのでしょう。(というか、あとで見たら実際そうでした)

 店内撮影では、「名物の冷やしラーメンを店員から受け取って食べはじめる役」が回ってきました。撮影スタッフの指示は単に「受け取って、フツーに食べてください」だけ。唯一「カメラのほうを見ないこと」だけ気をつけながらラーメンを受け取り、一口二口すすっているうちに、はやくも撮影は終了。
 うーん。待ち時間は長かったけど、これまででいちばんお気楽な仕事だったな。

★「余禄」の冷やしラーメンはホントにうまかった

 というわけでスタッフはわずか10分ほどでさっさと撤収。エキストラ一同も、
「料理を出された人は食べてから帰ってよし。そうでない人はお疲れさま」
 ということになりました。

 これまで体験したドラマの撮影でも料理が出るシーンは多かったものの、「実際に口にできるのは本番中だけ」が原則だし、本番までに冷めたり溶けたり気が抜けたり、ヘタすると中毒を起こしそうなあぶない状態だったり……がいつものパターン。
「出てきた料理をすぐさま、出来たてほやほや(冷やしラーメンなので「冷え冷え」か)のうちに、しかも最後まで食べていい」
 なんてことは皆無だったし、これからもめったにありそうな気がしません。
 しかもホントにさっぱりしておいしい冷やしラーメンでしたし、なにより「夕食代850円相当の余禄」は「薄給エキストラ」の経済感覚からみれば意外に大きい現物収入。いやー、なんかホントに今回はラッキーだったなー。
 ただ、「ありつけなかった人たち」には申し訳なかったですけど……。

※ちなみに、実際の放映はほんの数秒でしたが、2カットともいちばん「いい位置」でばっちり映ってて、その意味でも満足(^^;。これで待ち時間が30分程度だったらまさに文句なしなんですけどね。

※字だらけではどうも殺風景なので、さし絵がわりに「グルメ」から連想する広告バナーを載せてみました(ラーメンじゃないけど(^^);。読んでおなかが空いちゃった人は、ま、どうぞご活用ください。