なにかの用事のついでに部屋のどこかに、ただなにげなく、ひょい...と置いただけのスマホが、あたかも慎重に巧妙に人間心理の裏を衝いて隠されたかのように、全くもって見あたらなくなってしまう。
探し回れど見当たらず、いい加減疲れ果て、何か別のことを始めたタイミングで、ふと、そんな自分を嘲笑うかのように、意表をつくような場所にひょこっと出現する。
くやしい。
ありがちな解決策としては、
「他の電話機から電話をかけてみる」
というのが考えられるが、うっかりマナーモード(着信音オフ)にしたままのスマホだと使えない恐れがある。
手近にPCがあれば、ネットを介して提供されている「スマホを探す」サービスを使ってスマホのベルを鳴らすことも可能だけれど、まあ、それほど簡単とは言い難い。
などなど、いつかはこんな面倒な日々を卒業したいなあと常々思っていたのだが、さっきふと、もう一つの手段に気がついた。
個人的にはふだんまったく使ってない機能だが、いまどきのスマホは(機種にもよるのだろうが)音声アシスタント機能とやらが存在し、ユーザーから声をかけられるのをじっと待ってるらしい。ということは、単に大声で呼びかけてみれば応答が得られ、スマホの居場所が特定できるはず。
例「オーケー、グーグル(または、ヘイ、シリ)。ハローって言ってみて!」
実際にやってみると、確かにちゃんと応答してくれた。おお、こりゃいいね。
ただ、どのくらい離れたところからこの命令が伝わるかはまだよくわからない。
家の中のどの部屋にあるか不明な場合などは、部屋ごとに叫んで回る必要がありそうだ。
その様子は客観的には、ちょっと頭おかしい系の人に見えるかもしれない...。