隔週の劇画誌「別冊漫画アクション」(のちピザッツとかいう名前になったりした)の活字ページ。
漫画誌の活字ページとしては読みごたえのある硬派なコラムとして業界では有名だった(今はどうか知らない)「週刊漫画アクション」の「アクション・ジャーナル」と似た形式のページを構成してほしい、という注文で始めたもので、見開き2ページの右側に1~2本のコラム/エッセイ、左側は1ページものの時評マンガ(これはぼくの担当ではないが)という構成。執筆は、 (以下敬称略)さくまあきら、堀井雄二(初めてパソコンを買った感想なんか書いてたりする)、米沢嘉博(漫画評論家、故人)、落合ゆかり、南雲春樹、伊藤博幸(イトヒロ)、関口和之(サザンオールスターズのベース奏者)……といった面々にお願いしていた。
元来、予算の都合であちこち外注を頼めないとのことで一括で引き受けたものなので、ライター探し、執筆依頼、原稿取り、自分(「主筆」と名乗っていた)での原稿書き、レイアウト、イラスト描き、写真撮影、版下台紙の作成/写植貼り、原稿料の支払……と、労力がかかるわりに金銭面では恵まれない仕事だったが、原稿のテーマに制約がなく、かなり好きなことがやれたという意味では楽しい仕事だった。
その後同誌が「コミックアクションキャラクター」に誌名ともども刷新されるのに伴って「えとせとランド」は終了したが、ぼく自身の双葉社での仕事はあれやこれやで90年代まで続いた。が、DOS/V登場で興味がパソコン関係に向くに従ってフェイド・アウト、みたいな結末になった。